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論文式試験とは
概要
論文式試験は、短答式試験に合格した者が受験できる試験です。 記述式で実施され、より深い理解と応用力が求められます。 年1回(8月)実施され、合格率は近年約40%前後で推移しています。
この試験では、単なる知識の暗記ではなく、理論的な理解と それを文章で表現する能力が問われます。合格には平均1,000~1,500時間の 勉強が必要とされています。
試験科目の詳細
会計学
財務会計論と管理会計論から構成されます。より深い会計知識と応用力が問われます。
- 財務会計論:会計基準の詳細、連結会計、外貨換算など
- 管理会計論:原価計算の応用、意思決定会計など
監査論
監査の理論と実務について、より深い理解が求められます。
- 監査基準と監査実務
- 内部統制の評価
- 監査報告書の作成
企業法
会社法を中心に、より詳細な法律知識が問われます。
- 株式会社の機関設計
- 企業組織再編
- 金融商品取引法
租税法
法人税法と所得税法を中心とした税務知識が問われます。
- 法人税法の基礎
- 所得税法の基礎
- 税務会計
選択科目
以下の4科目から1科目を選択します。自分の得意分野や将来のキャリアを考慮して選択しましょう。
経営学
経営戦略、組織論、マーケティングなど
経済学
ミクロ経済学、マクロ経済学など
民法
契約法、不法行為法、物権法など
統計学
確率論、統計的推測、回帰分析など
最新試験日程(令和8年(2026年))
論文式試験
試験期日:2026年8月21日(金)~8月23日(日)
※3日間にわたって実施されます
1日目:会計学(財務会計論・管理会計論)
2日目:監査論、企業法、租税法
3日目:選択科目
試験の実施方法
- 試験方式:記述式(論述問題)
- 試験時間:各科目3時間
- 配点:各科目100点満点、合計500点満点
- 合格基準:総得点が350点以上、かつ各科目が40%以上
- 試験会場:全国主要都市で実施
合格のための学習ポイント
理論の理解を深める
論文式試験では、理論的な理解が重要です。なぜその会計処理をするのか、 その根拠は何かを理解することが求められます。
記述力を鍛える
知識があっても、それを文章で表現できなければ得点になりません。 過去問を解きながら、論理的に説明する練習を積み重ねましょう。
時間配分を意識する
各科目3時間という限られた時間の中で、すべての問題に取り組む必要があります。 過去問演習を通じて、適切な時間配分を身につけましょう。
選択科目は早めに決める
選択科目は早めに決めて、集中的に学習することが重要です。 自分の得意分野や将来のキャリアを考慮して選択しましょう。
合格後の流れ
- 論文式試験に合格
- 公認会計士試験合格証の交付
- 実務補習所への入所
- 実務補習の開始(約2年間)
- 修了考査の準備